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2004/06/25

フォーラムからインターネットへ

まだニフティのフォーラムに、愛着を感じている人がいるのだなあと思うと、新鮮な驚きを感じる。

日本でパソコン通信文化が栄えたのは、ニフティあってのことだ。そして、ニフティが大きくなったのは、フォーラムあってのことだと思う。ただ、とっくに時代は変わってしまっている。

私がニフティに入会したのは、1989年。そのころのフォーラムは、ともかく増やせとばかりに作られたものが多かった。SYSOPは、個人BBSのノリで横暴だったり、怠慢だったりする人が多く、トラブルが続出。ニフティ社はしだいに人選を慎重にするようになり、どうしようもないSYSOPは退場していった。人間的な魅力も運営能力もあるSYSOPのもとに会員が集まり、フォーラムは活発化した。フォーラム(SIG)を大切にしない他のパソコン通信はすたれ、ニフティに人が集まった。90年代前半は、ニフティの時代だった。

しかし、90年代後半、インターネットが一般人に普及しはじめると、大勢の有力メンバーがインターネットで活動するようになった。会員にとっては、インターネットの方が自分の好き勝手にできるし、大勢の人にメッセージを伝えることができる。フォーラムから人が減り、活気が失われていった。時代の移り変わりに敏感でメッセージ発信が好きな人ほど、インターネットへ移り住むのは早かった。人材がいなくなり、フォーラムを維持するためだけに人望がないSYSOPも登場するようになった。2000年代になった頃から、フォーラムはその役割を終えたと見ていいだろう。いまは、誰でもインターネットをするためにパソコンを買う時代だ。ネットワークで活動をするのなら、インターネットしか考えられない。

しかし、何年か活動してみて、私はインターネットの限界を感じるようにもなっている。インターネットは誰でも手軽に発言できすぎて、誹謗中傷、ウソ、誤情報などが多すぎる。誰でも匿名で発言できる掲示板では、あやしい裏情報を拾うことはできるが、真剣な議論やプロジェクトの推進は期待できない。かつてのPC-VANのフリーボードが拡大したような感じだ。

PC-VANのフリーボードは刺激がある読み物として人気を集めたが、多くの人材はニフティのフォーラムに集まった。インターネット上でも、一定の管理のもとに、安心して利用できる場は、これから増えてくるだろう。ニフティのWebフォーラムが、それを満たすかどうかは、まだわからないけど。

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綿柿さんのこころぐを読んで、ひさしぶりにトラックバック記事を書いてみます。 ao [続きを読む]

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