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2004/06/19

フェルメールの魔力

上野の東京都美術館に、フェルメールの『画家のアトリエ』が来ているというので、見に行った。最近、美術展情報は特にチェックしていない。4月からやっていたみたいだけど、先週末にやっと気が付いて、すぐ行こうかと思ったが、休日なので思いとどまった。で、平日の今日、ちょっと暇ができたので行ってみたというわけだ。

フェルメールについて、よく知っているわけじゃない。ただ、4年くらい前に大阪に4枚ほど来たときに、あまりにも「いいよ~」という話を聞いたので、見に行った。…よかった。そのときは、『青いターバンの少女』がメインの扱いだったけど、私が気になったのは、遠近法で描かれた何気ない室内の風景。どこがどういいというわけじゃない。複製画で見たときは、「うまい絵だな」と思っただけで、それほど魅力を感じたわけじゃなかった。でも、間近に見ると、なぜか絵の空間に引きこまれてしまうのだ。

さて、東京都美術館の企画展は、『栄光のオランダ・フランドル絵画展』という。レンブラントやルーベンスはあるし、それなりに面白いけれど、たいして興味をひかれないので、適当にパッパと見ていった。フェルメールは、最後にあった。さすがに、ほかの絵よりも人だかりがしているけれど、それほど多くない。ラッキー。平日を選んで行ったかいがある。

こそっと後ろの方からながめてみた。んー。まあ、こんなものかな。大阪のときほどに何かを感じない。もうちょっと前で見たいけど、正面にいる人たちが、全然動いてくれない。しばらく待つ。動かない。うーん。このまま帰ろうかなー。でも、この絵のために1300円払っているんだよねー。もうちょっと待つか。

しばらくして、係の人が「待っている方がおられますので、恐れ入りますが少しずつ動いてください」と言ったので、やっと動いた。前に出た。正面から見た。うーん。

遠くから見ていたときと比べて、絵が変わったわけではないのだ。だけど、なんだか絵につかまったみたい。どこがいいというわけじゃない。だけど、どうして人物や静物がこうくっきりとしているんだろう…。知らず知らず、手すりから身を乗り出して、じっと見つめてしまった。まるで絵に貼り付いてしまったみたい。うー。

何分たったのだろうか。もうしばらくいたいような気がしたが、周りに迷惑そうなので、貼り付いたのをべりっと引きはがすような気分で会場を出た。

不思議だ。似たような遠近法や陰影をはっきりと描いた絵はほかにもあるのに、なぜかフェルメールは違う。試しに会場の外の複製画をじっくりと見てみたが、あのような魔力は感じられない。

重要なのは、複製画ではダメだということ。それから、近くによる必要があるということ。実物を間近に見ることなしに、フェルメールを語ってはいけないと思う。

今回の展示は7月4日まで。見てみようと思う人は、お早めに。

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コメント

mekaさん、こんにちは。

私はあんまり美術に興味があるほうではないのですが、フェルメール、「真珠の耳飾の女」という映画で知りました。
絵のモデルと、映画のヒロインがけっこう似てると思います。

絵によってはいろんな角度から観賞しても、絵の中の人物と目が合っている感じがして、前でウロウロしてしまいます。

最後に、買い物や美術館や展示会は、やっぱり平日に行くに限る!それが自由業のよさですねー。

投稿: うぐいす | 2004/06/21 03:17

うぐいすさん、こんにちは。

平日に好きなことができるのは、自由業のよさですね。その代わり、夜中や土日にごそごそ仕事をしていることもありますが…。でも、最近は平日でも、けっこう人が多い場所もあります。高齢者が元気です。

投稿: meka | 2004/06/21 15:50

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