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2004/11/29

私設エイドの楽しみ

昨日のつくばマラソンで10kmの部を走ったあと、フルマラソンの部の約36km地点に出向いて、私設エイドを開いた。「がんばってください」と声をかけながら、用意したチョコレートやパン、ホットコーヒーなどをランナーに配る。「ありがとう」という笑顔で受け取ってもらうのが楽しくて、約2時間があっという間に過ぎた。

正直に言うと、以前は他人の応援なんてやって、何が楽しいのかと思っていた。しかし、つくばマラソンで10kmの部を走ると、フルの部の仲間が走り終わって飲み会が始まるまで、何時間も手持ちぶさただ。3年前に、誘われるまま仕方なく参加したのが、意外に面白く、やみつきになった。以後、機会があるごとに積極的に参加している。仲間が何人も走っているので、その応援も兼ねているのだけれど、まったく見知らぬランナーをサポートして喜んでもらえるのが、うれしい。こういうのを、ボランティアの喜びというのだろう。

日本では、ボランティアなのだから不完全でいいとか、善意でやっているのだから文句を言うなという感覚が、一部にある。確かに、ボランティアなのだから、できないことを無理してやる必要はない。でも、本当に利用者に喜んでもらおうと思うなら、喜ばれるための工夫をこらすのが、かえって楽しい。

私設エイドで気を付けているのは、けっしてランナーの迷惑にならないこと。例えば、取ろうとしていない人に無理に押しつけたり、走路をふさぐような行為は、厳禁だ。そもそも陸連の規則では、第三者からの援助を受けると失格になる。私設エイドは、市民マラソン大会ならではのことだ。市民マラソン大会でも、3時間台前半で走るようなランナーは、補給を必要としていない。

高速で走りながら取り、走りながら食べるので、パンなどは、取りやすく食べやすい大きさにカットしておく必要がある。持って手が汚れるようなものはよくない。また、それが何なのか、一目でわかるようなものがいい。自分が走っていて、甘いと思って口に含んだものがすごく酸っぱかったりすると、泣きたくなるときがある。

ものが何かよく見えるように、手で渡すのではなく、お盆などに置いて差し出すのがいい。走りながらでは取りにいので、取り落とすことも多い。ある程度大きくて、縁があるお盆がいい。かといってそんなお盆を持ち歩くのは大変だから、段ボール箱の蓋のようなものを使うことにしている。平らなまま持ち歩き、現地でガムテープで留めれば、縁ができる。上をビニール袋などで覆えば、衛生上の問題もない。終われば捨てて帰れるので、荷物にならない。野外で汗まみれの手で取るので限界があるが、人の口に入るものだから、衛生面には気を付けている。ウェットティッシュは必需品だ。

マラソンランナーが後半に欲しくなるのは、梅干しなどクエン酸と塩分を含んだものと、すぐにエネルギー補給になる糖分だ。速いランナーは、お腹にたまらないものがいい。4時間以上走っていると、お腹も空いてくるので、パンやおにぎりなど、お腹にたまるものが欲しくなる。時間帯によって、配るものを徐々に変えていく。パンやカステラはいいが、パサパサしたカップケーキなどは、口の中で処理しきれずに困ることがあるので、よくない。

暑いと冷たいものが欲しくなるし、寒いと暖かい飲み物でほっとする。水やスポーツドリンクは、公式のエイドで配っているので、ほっと一息付けるように、私はコーヒーを配ることが多い。以前、自分が大会で飲ませてもらって、すごくありがたかったから。多少砂糖を入れておくと、糖分補給になる。ただ、水分補給が目的でないので、紙コップに入れる分量は、少しでいい。コップ一杯についでしまうと、ランナーが飲み干すのに、苦労することになる。

紙コップは、ホームセンターなどで安くまとめ買いをする。保温水筒は、あまり大きなものは使わず、自分で持ち歩けるサイズにした。エイド用に買った保温水筒だけど、自宅でも使えるものにした。おかげで、甘酒作りなどに活躍している。パンやお菓子は、高いものは買わずに、スーパーの特売品を選ぶ。ボランティアなのだから、やはり、無理をしないことが大切だ。昨日私がエイド用に使ったのは、138円の特売のスティックパン2袋と、紙コップが30個で100円くらいだったと思う。インスタントコーヒーや砂糖を計算に入れても、500円くらいにしかならないだろう。チョコレートやキャンディーは、友だちからの差し入れだ。

私設エイドをするようになってから、自分が走っているときにもらったものがうれしいと、はっきりと「おいしい」「助かります」と口にするようになった。与える側には、それが何よりもうれしいから。

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コメント

mekaさん、こんにちは。
どうもお疲れ様でした。

最初は今年はエイドできるかなと言っておられたようでしたが、うまくできたんですね。
去年一緒に、エイドで楽しんだことが思い出されます。

エイドもその気になってやると本当に楽しいですね。
まりもは99年(だったかな?)の福知山で最初のエイド体験をしたのですが、そのときに100均で買ったプラかごをいまだに台所で愛用してます。

今年も調子がよければ、応援に行きたかったのですが、やっぱ無理でした。
テレビで駅伝見てるのがせいぜいでした。

早く復調して、また走りたいですう。
(入院体験記、執筆中。駄文ですが、できあがったらプロのmekaさんにご一読いただけると幸いです。)

投稿: まりも | 2004/11/29 17:53

まりもさん、こんにちは。

つくばに参加できなくて、残念でしたね。

応援は、FRUNからは、10kmに参加した私とSさんと、Pさんと、フルにエントリーしていたのに走り損ねたKさんとの4名になりました。また、近所の小学生の女の子が、お祖母さんと一緒に応援に来ていたのですが、「配ってみる?」とチョコレートを渡したら、すごく入れ込んじゃって、ずっと手伝ってくれました。ランナーが「ありがとう」と言って取ってくれるのが、すごくうれしかったみたいです。

早く完治して、ランニングに復帰できるといいですね。つくばのリベンジは、荒川かな?

投稿: meka | 2004/11/29 18:25

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