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2004/11/27

『眠れる美女のあやまち』

眠れる美女のあやまち ヴィレッジブックス
ジュード デヴロー
総合評価★★★
ロマンス度☆☆☆☆
セックス度☆☆☆

20世紀初頭のカリフォルニアの大農場で、美しく聡明なアマンダは、父親と婚約者の家庭教師に管理されて、ひっそりと暮らしていた。そこに、若くてハンサム、しかも休日にはスポーツカーでレースに出場するという、破天荒な大学教授ハンクが現れる。経済学が専門のハンクは、農場の労働運動を支援する立場だった。アマンダは、父の農場のため、ハンクをもてなし、まるめこむ役割を命じられるが…。

前半は、コメディ。大金持ちの一族なのに世間ずれしすぎているハンクと、世間知らずのアマンダのやりとりがトンチンカンで、楽しく笑わせてくれる。しかし、後半になって、物語は急に社会派の展開に。歴史上の事件をモデルに、農場の季節労働の過酷さや労働争議が描かれる。いきなり目覚めたアマンダは、大活躍。ちょっと非現実的で物語がアンバランスなところもあるけれど、登場人物が、みな生き生きしていて好ましい。

アメリカ女性は男性の支配から、自分を取り戻す話が好きらしい。自由で平等なはずの現代アメリカ社会においてさえ、それを手に仕切れていないのだろう。

眠れる美女のあやまち(ヴィレッジブックス)
ジュード・デヴロー著・高橋佳奈子訳

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