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2004/12/24

『炎立つ』

炎立つ〈壱〉北の埋み火 講談社文庫
炎立つ〈弐〉燃える北天 講談社文庫
炎立つ〈参〉空への炎 講談社文庫
炎立つ〈四〉冥き稲妻 講談社文庫
炎立つ〈伍〉光彩楽土 講談社文庫
高橋克彦著

総合評価★★★★★

来年のNHK大河ドラマは『義経』だそうだが、義経の物語にふれていつも思うのは、「奥州藤原氏って何なの?」ということだった。日本史には興味があるほうだが、高校で習ったところでは、東北というと坂上田村麻呂が蝦夷征伐をして、前九年の役とか後三年の役とかがあって、さらに義経を匿った奥州藤原氏を頼朝が滅ぼすという。でも、互いの事件の関連が何もわからない。東北の歴史を舞台にした小説もほとんどない。義経の話になって、いきなり藤原三代が出てくる。藤原三代って、いったいどこからわき出てくるのだろう。

そんな疑問を見事に解消してくれたのが、この『炎立つ』だった。前九年の役・後三年の役の詳細から、いかに藤原氏が東北を支配するようになり、そして滅びていったかが描かれている。

しかも、やらたに面白い。登場人物はかっこいいし、陰謀あり、闘いあり。友情と信頼、そして裏切り…。史実をふまえながら、歴史上の固定観念を大きくひっくり返してくれるところなど、歴史小説ファンには、たまらないのじゃないだろうか。

高橋克彦は、『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞を取ったときからのファンで、ほとんどの作品を読んでいるが、私にとってはこの『炎立つ』がベストだ。

炎立つ 1 北の埋み火(講談社文庫)
高橋克彦〔著〕
炎立つ 2 燃える北天(講談社文庫)
高橋克彦〔著〕
炎立つ 3 空への炎(講談社文庫)
高橋克彦〔著〕
炎立つ 4 冥き稲妻(講談社文庫)
高橋克彦〔著〕
炎立つ 5 光彩楽土(講談社文庫)
高橋克彦〔著〕

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