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2004/12/16

『遠い夏の英雄』

遠い夏の英雄 ヴィレッジブックス
スーザン・ブロックマン著

総合評価★★★★
ロマンス度☆☆☆☆
セックス度☆☆☆

かなりバリバリのロマンス小説なんだけど、ロマンス小説ファンでなくても楽しめる、しっかりした骨格を持った完成度が高い小説。ただ、ロマンス度やセックス表現が多いので、それが嫌いな人には向いていないかも。

SEAL(米海軍特殊部隊)第16チームの隊長トム・パオレッティは、作戦中に負傷して、静養のために故郷の街に向かう。そこに待っていたのは、親代わりの大叔父ジョーと、その親友チャールズ。チャールズの娘ケリーとトムは、かつてどうしようもなく惹かれあっていた。トムはケリーとの再会に心をときめかせるものの、偶然、以前追跡していたテロリストを目撃。しかし、上司には負傷の後遺症からくる幻影だろうと言われ…。

アメリカ・ロマンス作家協会の読者人気投票で、2000年度の第一位に輝いた作品。トムとケリー、トムの大叔父ジョーとケリーの父チャールズが第2次大戦中に出会ったロマンス、トムの18才の姪マロリーとコミック制作に打ち込む貧乏学生デイヴィッドの話が3本の柱となり、飽きさせない。それぞれのロマンスが、それぞれの時代を反映した形で描かれているのも見事だ。

男同士の友情や家族愛など、それぞれの登場人物の生きざまが物語に深みを与えている。脇役までが人間くさく、存在感がある。

主役を変えて、同じSEALの隊員たちが活躍する物語が、シリーズとして続々刊行されているのが楽しみ。

遠い夏の英雄(ヴィレッジブックス)
スーザン・ブロックマン著・山田久美子訳

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