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2004/12/29

『日暮らし』

日暮らし 上
日暮らし 下 (Amazon)
宮部みゆき著

総合評価★★★
ミステリ度☆☆

ぼんくら』に続く時代劇ミステリ。『ぼんくら』と同様、連作短編形式で始まったと思ったら、いきなり長編になっていた。最初の短編もすべてつながった話なので、長編だと思ったほうがいい。

『ぼんくら』で活躍した個性的キャラクターが今回も大活躍。キャラだけでなく、事件や設定も『ぼんくら』から引き継いでいるので、先に『ぼんくら』を読んでおくことをお勧めする。

のほほんと暮らしているように見えても、人は様々な悩みを抱えて生きている。過去があらわになったときに、鬼になることもある。ささいな少年や少女の悩みと、周囲の大人たちのやさしさを描き出すのは、宮部みゆきのお得意だ。

ただ、宮部みゆきの時代小説なら、『震える岩』や『天狗風』のように、もう少し何かがと期待するのは、ぜいたくだろうか。人情話にしても、ミステリネタにしても、どうも間延びした感じがする。宮部みゆきは、若者の気持ちはよく表しているが、大人の思いが少し淡泊すぎる。つらい過去があるにしては、妙に迫力がなく、もの足りないのだ。

それに、せこいことをいうようだが、わざわざ2分冊にしたわりには、1冊が薄い。そのくせ1冊1600円というのは…。よほどのファンでなければ、文庫化を待った方が賢明かも。

日暮らし 上
宮部みゆき著
日暮らし 下
宮部みゆき著
(bk1)

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