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2004/12/14

映画『ハウルの動く城』

『ハウルの動く城』
総合評価★★★

一言で言えば、もの足りない。映像も音楽も物語も、美しくて素晴らしい。なのに、このもの足りなさは、なんだろう。

一部、「難解だ」という評も聞いていたので、『もののけ姫』や『風の谷のナウシカ』(原作)のような奥深い物語を期待していたが、大きくはずれてしまった。

『千と千尋の神隠し』でも思ったのだけど、これっておとぎ話だ。戦争批判みたいなものも出てくるけど、主人公がいろいろな目にあって、ちゃかちゃか動き回って、でもたいして何もしなくても周りが回っていって、勝手にハッピーエンド。くだらない戦争をしていた魔法使いが、最後に「そろそろやめましょうか」と言えば、戦争は終わってしまうものなのか。そんなわけ、ないでしょ。

難解なのではなくて、話が現実を無視してすっとんでいるのだ。

エンターテインメントだから、美しく楽しければいいという考え方もあるだろう。でも、本当に深い骨格がないと深く楽しめないんだよね。ひとときの「癒し」を求めている人には、これでもいいのだろう。でも、あとに何も残らないのは、もの足りなくてしかたない。

ひとつだけ、ハウルが魔王へと変わっていきそうなところは、ひかわきょうこのコミック『彼方から...』を連想した。こちらは、もっと読み応えがある作品だ。

でも、映像は美しい。本当に。

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コメント

mekaさん、こんにちは。
トラックバックどうもありがとうございます。

mekaさんもご覧になられたんですね。
何かよ~わからん内容でした。
よ~わからん=難解と思ったのですが、ちょっと意味が違ったのかもしれません。

ハウルの城の出口がいろいろな場所につながっていて、マルクルがその度に変装する(あの「待たれよ!」は面白かった)など、ディテイルは工夫されてたのに、全体を貫くものがはっきりしなかったのは残念ですね。

投稿: まりも | 2004/12/15 09:03

まりもさん、こんにちは。

例えば、ソフィーがどのようにハウルを好きになたのか、全然説明がなかったですよね。のろいが徐々に解けていくみたいなのも、どうしてそうなるのかわかんない。案山子の正体や悪い魔女(?)の使い魔の気持ちも安易でした。

細部の面白さにこっているうちに、全体をまとめられなくなっちゃったんじゃないでしょうか。宮崎監督の壮大な遊びかもしれません。

投稿: meka | 2004/12/15 11:47

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