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2005/01/19

いまだに風邪に抗生物質が出てくるわけ

NHKの『ためしてガッテン』で、実は風邪には抗生物質は効かない。むやみに抗生物質を飲むと、耐性菌ができるので、かえって有害であるという話をやっていた。

番組では、昨年ガイドライン(法的なものではなく、学会の定めたもの)が改定されたといって、いかにも「新事実」みたいなことを言っていたが…。そんなこと、20年くらい前からわかっていたはずだけど。それに、少なくとも10年くらい前には社会的にも問題になっていた。子どもに耐性菌が増えて問題になっていると、NHKのドキュメンタリー番組で、見た覚えがある。

それが、昨年になって、やっとガイドライン改定だ。それでも、番組で調べたら、8割の医師は、風邪に抗生物質を処方したという。

これには、いくつか原因がある。ひとつは、医師免許は一度取ったら一生通用するということ。最新情報にうとい医師は案外多い。免許を更新制にして、少なくとも最新情報の講習を受けないと更新できないようにしたほうがいい。

もうひとつは、薬を出した方がもうかるという保険制度。医薬分業はかなり進んで来たし、以前よりはましになってきたけど、やはり、医師も製薬会社も、薬を売ればもうかるのだ。耐性菌ができやすくなるといっても、目に見える悪影響はない。それなら、出してしまえと思う医師が増えるのは、当然だろう。そしてムダ(どころか有害)な薬が処方され、医療費が跳ね上がる。

いまになってこの話題が出てきたのは、インフルエンザに有効な抗ウイルス薬が出てきたからだと思う。インフルエンザだけとはいえ、代わりに出せる薬が出てきたから、余分な薬はやめてもいいだろうということになったのだ。

日本の医療は、先端は進んでいるけど、末端は20年前から進歩がないわけだ。何とかしてほしいよね。

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コメント

先端と末端の話で、それは医療だけでなく、デジタル的な文化の周辺で起こっていることと相似と感じました。

これ自体も受け売りですが、先頭車両が峠を乗り越えたのに、後ろの車両がゴムのようにのびて全然峠を越えてくれないようなそんな感じ。

たとえば一方でiPod miniがよく売れているらしいけど、身の回りでPCと無縁の生活をしている人が多い(減らない)ことをみると私自身そう思ってしまいます(^^;。

投稿: 過度のうどん | 2005/01/23 22:16

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