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2005/07/11

『クッキング・ママ』シリーズ

『クッキング・ママは名探偵』
ダイアン・デヴィッドソン著、矢倉尚子訳、集英社文庫
『クッキング・ママの捜査網』
ダイアン・デヴィッドソン著、加藤洋子訳、集英社文庫
『クッキング・ママの名推理』
ダイアン・デヴィッドソン著、中井京子訳、集英社文庫
総合評価★★★
ミステリ度☆☆

子どもを抱えて離婚し、コロラドの地方都市でケータラーとして働く女性ゴルディが主人公。子育てに悩み、暴力的な前亭主におびえ、殺人事件に巻き込まれながらも、必死で切り抜けていく。とはいえ、あまりシリアスな話ではない。個性的というよりも、ネジが1本はずれたような登場人物たちに、むちゃくちゃな展開。しかも、話の途中に、やたらにおいしそうな料理が紹介され、ときどきレシピも登場する。最近、アメリカで流行っているらしいレシピ付きミステリの先駆けとなったシリーズだ。

有名な作品なので取りあえず読んでみたが、1作目には正直言って、がっかりした。まず、つかみが悪い。なかなか状況がつかめないうえに、だらだらしたしたおしゃべりが続いて、飽きてしまう。人物は極端で漫画的だし、ミステリとしては、ミエミエのうえに、かなりご都合主義だ。

最初の1冊を読んだだけならやめていたかもしれない。シリーズだからというので、とりあえず2冊買っておいたのが、よかったようだ。キャラクターに慣れ、話の流れがわかりだすと、とたんにナンセンスなユーモアが楽しくなってきた。当初は理解しがたいゴルディのハチャメチャな奮闘ぶりも、あたたかい目で見られるようになる。彼女はけっしてクールでかっこいい探偵役ではない。でも、料理がなにより好きで、息子をこよなく愛する普通の女性。愛すべき存在なのだ。
いまのところ11作まで出版されているようなので、続きを読むのが楽しみだ。

少し残念なのは、レイアウトがおざなりで、せっかくのレシピがまずそうに見えてしまうこと。また、3作目まで、1作ごとに翻訳者が異なり、同じ登場人物のはずなのに言葉遣いに違和感を感じてしまった。4作目以降は、2作目の翻訳者がずっと担当しているので、その点は安心して読めそうだ。

ともあれ、最初はあまり乗り切れなくても、ちょっとがんばって2作目までは読んでみて欲しいシリーズだ。いっそ2作目か3作目から読み始めてもいいかもしれない。

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