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2005/08/17

大人が読む『あしながおじさん』

多読で読む本がなくなってきたので、持っていたペーパーバックをチェックしたら、"Daddy-Long-Legs"がでてきた。日本では『あしながおじさん』としてよく知られた小説だ。

5年くらい前に、「また英語を勉強しようかな」と思って買ってみたものの、当時の英語力はかなり落ちていたので、よく理解できなかった。けっきょく、ほとんど読まないまま放置していたらしい。ちょっと読んでみたら、わかりにくいところもあるが、最近の多読の成果か、ストーリーの流れは追えるようだ。帰省の新幹線の中で読むことにした。

さて、『あしながおじさん』というと、小学生のときに友達の本を借りて読んだのが最初で、全部で2、3回は読んだと思う。児童書として翻訳されていたので、子どものときにしか読んでいない。ぱっぱと読んだけど、単なるシンデレラストーリーのようで、それほど好きな話ではなかった。

『あしながおじさん』のストーリーくらい誰でも知っていると思うけど、ここから先は一応ネタバレになる。

今回、英語で読んだので、学生生活の描写などは、わからない部分も多い。でも、すごく面白くて先の展開が気になる。新幹線の中で少し仕事もできるだろうと思っていたけど、つい、往復新幹線のほとんどを使って、読み切ってしまった。

何が面白いかというと、ジュディの手紙からすけて見えるジャービー・ペンデルトン氏の恋愛模様だ。ジュディの気を引こうとする涙ぐましい努力。ジミー・マクブライドに対する嫉妬心。ジュディによけいな苦労をさせまいとする過保護ぶり。彼がいかにひそかに笑ったり泣いたり怒ったりしたかが、手に取るように想像できてしまう。

また、ジュディの青臭いうぬぼれや、保護者の指示を拒否して自立しようとする挑戦的な態度も、いかにも20歳そこそこの小娘らしくて楽しい。

こういう面白さを小学生が理解するのは、やはり無理だろう。

『あしながおじさん』が広く読まれているのは悪いことではないだろうけど、児童書として扱われているのは、すごい損失かもしれない。

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コメント

どうも、初めまして。おじゃまします。

あしながおじさんで検索してきました。


私も図書館を利用するとき謎だったんですが、なんだって名作を子供のコーナーだけに置くんでしょうね。

同じ意味でレ・ミゼラブルその他もいえるんでしょうけれど、レミゼは子供向けに作ったというよりは背景となるものが啓蒙思想だったりするんで、風刺小説に分類されますし、できれば一般の書棚においてほしいんですけどねえ・・カンディードは復刻した見たいなんですけど。

投稿: るちあ | 2006/12/11 14:57

るちあさん、こんにちは。私も忘れていたようなむかしの記事を掘り起こしてくださって、ありがとうございます。

そうそう。そうですよね。名作の抄訳を子ども向けに出版するものだから、子どものための話だと誤解されているのかも。そういえば、私は『レ・ミゼラブル』は、少年少女世界名作文学全集に入ったのしか読んだことがありませんでした。今度、読んでみます(^^;)。

投稿: meka | 2006/12/11 16:17

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