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2005/09/05

消費税率アップは、本当に弱者いじめなの?

政見放送などを見て思うのだけど、「消費税率をアップすると、庶民の税率がこれだけ増える。絶対にゆるさない」とかいう政党がある。ある意味では間違った数字ではないのだろうし、すごくわかりやすい。でも、本当にそうなのかなと、疑問に思ってしまう。

例えば、消費税率を5%から10%に上げる代わりに、基礎控除を100万円増やしたとしたら、どうだろう。いまの基礎控除は38万円だが、私が就職した頃は、35万円だった。つまり、20年以上も基礎控除はほとんど変わっていないということだ。

給料も物価も倍くらいになっているのに、これは変だ。そもそも、いまどき38万円で生活できるはずがない。基礎控除38万円というのは、生活できないレベルの所得の人から所得税を取っているということだ。

さて、基礎控除を100万円上げたとする。年収150万円くらいの人の所得税は、最低税率の10%だろうから、10万円の所得税減税になる。そして、消費税率は5%アップとする。年収のすべてを使っても、消費税の支払額は7万5千円しか上がらない。合わせれば、2万5千円の減税になるということだ。

それでは、年収3000万円の人はどうか。彼らは最高税率50%だろうから、基礎控除が100万円上がれば、50万円の減税になる。でも、もし収入のすべてを消費したとすれば、消費税率の5%アップで、支払う消費税は150万円増えることになる。つまり、100万円の増税だ。

もっとも、もともと100万円しか所得がない人には、基礎控除引き上げの恩恵はない。消費税の増税だけが、重くのしかかってくる。でも、彼らは、もともと所得だけでは暮らせない人たちなのだ。働けない事情があるのなら、その分の生活保護費などを増やし、働く条件が整わないのなら、職業訓練や職業紹介などを積極的にするべきだろう。

面倒なので、雇用所得控除は無視したし、最高税率もちゃんとは調べていない。でも、消費税率をアップするとしても、低所得層からの増税を防ぎ、累進課税を守る方法は、あるはずなのだ。

それを考えるのが、政治家の仕事ではないのか。また、それをきちんと有権者に説明する義務もあるのではないのか。

それを怠って、単純に対立政党の批判材料にして、点を稼ごうとする。なんだかなあ。

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コメント

mekaさん、今晩は たけしたです。
私もそう思いますよ。
買った分だけ税金払うってのは ある意味平等だと思います。
それから 最近よくいわれる 財産を持っているとか
収入のある 老人から税金をとったり 高い保険料にする健康保険とか 年金の減額とかも不平等だと思います。

若いとき 一生懸命働いたり 勉強して その地位や
収入や財産をもったものが 負担して
同じ時 努力せず 働かず 貯金もぜず 遊んで老後
財産の無いひとの面倒をみるのはどーかなぁ って思います。
ではでは

投稿: たけした | 2005/09/06 23:58

たけしたさん、こんにちは。

そうですねえ。がんばって働いてきた人からたくさんとってもねえ。

ただ、私はかなりの収入がある人からは、若者と同じ割合の健康保険料は負担してもらってもいいのじゃないかと思います。高齢者の医療費を安くしすぎたために、薬漬けにされたり、診療所がお年寄りの集会所みたいになるのは、おかしいですよ。ほとんど病気しないのに高額の健康保険料を払っている若者がいやになってしまいます。

投稿: meka | 2005/09/07 12:53

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