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2006/04/30

東京は、人が多すぎる

いつの頃からか、関東地方では、エスカレーターに乗るときに、乗ったまま動かない人は左側に立ち、歩いて上る人のために右側を空ける習慣ができている。ところが、最近、この習慣を批判する動きが出てきたように思う。

子どもと手をつないで乗って右側をふさいでいたら、押しのけられた。
左半身マヒなので、右手で手すりを持って乗らないと不安。
右側をあけるために、人の流れがとどこおっている。両側を使えば人の流れは倍になるはずなので、効率が悪い。
そもそもエスカレーターというのは、立って乗るものだ。歩いて上るのは危険である。だいたい、なんでそんなにせわしなく急ぐ必要があるのだ…うんぬん、かんぬん。

たいへん、ごもっともである。

左手が不自由な人は、どうどうと右手で手すりにつかまって、右側に乗っていただきたい。手をつないで乗る必要がある子ども連れなら、両側を使っていただきたい。それを押しのけて先を急ぐような人間は、まことにけしからん限りだ。

ただ、あえて言いいたい。原則として、この右側をあけるという習慣は、そのままあるといいなあと思う。というのも、大都会で多くの人が互いに譲り合ってすみわけるためには、とてもいい習慣だと思うからだ。

いまの東京は、人が多すぎる。たった100m先の地下鉄に乗り換えるのに、とんでもなく時間がかかる。人が多いから、ぶつからないように用心してゆっくり歩くのは、ある程度仕方のないことだろう。しかし、混雑している通路で、携帯を見ながらとろとろ歩く人。いきなり立ち止まる人。キャリーをがらがら引っ張っているのに、後ろにまったく注意を払わず、車輪が人の足を踏んでいるのに気がつかない人…。ほんの短い距離を歩くのに、たいへんなストレスがかかるのだ。

もちろん、杖をついた人やお年寄りや疲れて気分が悪そうな人がいれば、それなりに気を遣いたい。しかし、元気そうな若者が、友だちとじゃれあいながら道をふさいでいるのとか、おしゃべりに夢中なおばさん集団に前をふさがれて進めないときとか、本当にいらいらする。

上りエスカレーターの右側が空いているというのは、そんなときに、とてもありがたい。左側に人がずらずら並んでいても、並ばずにすいすい上っていける。並んででも歩きたくない人と、自分の足を使って早く上りたい人と、自分の意志や体力にあわせてうまくすみわけできていると思うのだ。

待つのがイヤなら、階段を上れという説もある。それは確かにその通りで、私はランニングのトレーニングもあるから、原則として普通は階段を上る。ただ、最近では、各駅で下りエスカレーターの設置が盛んに行われている。足腰が弱い人は階段を下りるのがむしろ危険ということで、それはそれで、いいことだ。でも、もともと階段しかなかったところに下りエスカレーターを設置するのだから、その分、階段のスペースが削られる。階段が、極端に狭くなっている。

電車が止まって降りてきた人は、上りならエスカレーターを待つことが多いけど、下りなら歩いて降りてくる人が多い。狭い階段で、降りてくる人波に抵抗して上ろうとすれば、どうなるか。とても危険だ。

何にしろ、東京には、人が多すぎる。それだけの人をさばききれる通路や階段が作れないのであれば、歩く速度の違う人間同士で、すみ分けをしようとするのは、かなり賢明なことだと思うのだ。

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コメント

エレベーターのメーカーの方の話では、本来エレベーターは、ステップに均等に荷重がかかるよう設計されているそうです。そのために、左側にばかり人が乗って右側が空いているという状態は、故障の原因になりかねないそうです。だからこの右側を空けるという習慣(?)には否定的な見解でした。

自分も基本的には階段利用ですから、どうでもいいことなんですけど、たまにエスカレーターしかないところがあるんですよね。
デパートの階段とかは、使いづらい場所だし。
あえて世間に逆らう必要もないので左に立ちますが、大きな荷物を背負っているときなど、右を空けられないときもあるんですよね。
そういうとき、ほぼ100%に近い確率で、文句を言われるか押しのけられるか、非常に不愉快な思いをさせられます。
いい習慣とはとても思えないのですが・・・。

投稿: Ogaman | 2006/05/01 00:13

読み返してみたら、なんだかトゲがありますね。
mekaさんがおっしゃった「いい習慣」というのを否定しようというわけではなく、「まことにけしからん人」がずいぶん多いように思えて・・・。

自信を持って言えることは、私には都会暮らしはできないということです(笑)

投稿: Ogaman | 2006/05/01 00:37

Ogamanさん、こんにちは。

いえいえ、別にそんなにトゲは感じませんよ。押しのけていく方に、大いに問題があると思います。

ただ、人間って、自分にゆとりがないと、他人がじゃまに見えてくるんですよね。個々人の品性の問題もあるでしょうけど、ゆとりをなくさせる人の多さにも、かなり問題があると思います。

それに、知らないとなかなか気付かないこともあるんですよね~。反対にしろ賛成にしろ、いろんな意見を言い合うことで、お互いに気がつき合うことが、大切なんじゃないでしょうか。

投稿: meka | 2006/05/01 10:36

関東は人が左に寄るんですね。
関西方面では右ですわ。

片側が空いてなかったら、急いでいる時に困ると思います。昔、田舎から都会へ通勤していた時、エスカレーターの片側が空いてなかったので、「ごめんなさい、すみません」と言いながら駆け上ったことがあり、その時「もっと時間に余裕みて出ればええやん、なぁ」と聞こえよがしに言われました(^^;

いつも30分は余裕をみてるのですが、よく事故とか悪天候で遅れるんです。会議や来客/訪問のアポの時間があるので、延着証明もらったってどうしようもない・・という個人的理由は、まあ、私以外の人にはほんとどうでもいいことなんですが(階段遠いとこにあるし)(^^;
100人いれば、100人の理由があるってことですよね。全員が満足するのは不可能でも、皆が少しでも人に気を配れるようになればいいというのはわかっていても、私自身、その日によって、「いい人」だったり「悪い人」だったりします〜。

投稿: 神功 | 2006/05/01 12:55

神功さん、こんにちは。

急ぐ理由は、その人なりに、いろいろありますよねえ。途中で人に道をきかれて親切に応じていたために遅れることだって、あるだろうし。どちらが正しいとか間違っているとかではなくて、互いにゆずり合う精神がほしいですよね。

投稿: meka | 2006/05/01 14:19

>どちらが正しいとか間違っているとかではなくて、互いにゆずり合う精神がほしいですよね。

そうそう、そこなんですよね。
エスカレーターで片側を空けてさえいればそれでいいのかというと、「そうじゃないだろう」と言いたくなるし、その根っこにゆずりあう精神がなけりゃ社会は明るくならないと思うんですよ。
そういう精神が自然と形になって片側を空けるようになったのであれば、それは大変いい習慣だと思います。
mekaさんも本文中で言っておられるように、互いに譲り合ってすみわけることを、個々の意識として高めていかなきゃなりませんね。

投稿: Ogaman | 2006/05/01 15:16

>Ogamanさん

>エスカレーターで片側を空けてさえいればそれでいいのかというと、「そうじゃないだろう」

そうそう、そこなんです(笑)。「これがマナーだ!」って決まり事を振りかざすのではなく、臨機応変に互いのことを気づかいあいたいですよね。

投稿: meka | 2006/05/01 15:56

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