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2006/04/04

帯の値段

2年ほど前に、一度無料の着付け教室に通いかけたが、強引に有料教室に勧誘されたのと、仕事が忙しくなったので、3回くらいでやめてしまった。

一度覚えたこともほとんど忘れてしまったので、習い直したいと思って、この春から別の無料着付け教室に通っている。こちらは呉服メーカーなどがスポンサーについているため、有料の教室はなく、教室に誘われることはない。ただ、セミナーと称して、織元などでの勉強会&販売会が何回かある。それで、帯の勉強会に行ってきた。

いやあ、確かに名人が手織りで織った帯をさわらせてもらうと材質がよく、デザインもオシャレで、結び方によって何通りにも使い回しがきくというのは、素晴らしいとは思うのだ。そして、通常小売価格の半額というのも、魅力であり、チャンスには違いない。値段だけの価値はある品物だとは思う。

だけど、それでも帯1本で15万円~40万円というのは、いかがなものか。先生は、これから一生しめられるし、買って絶対に損はしないとおっしゃるが、私の人生に、着るものに何十万円も使うという考えはない…。まあ、早めに「私は遠慮します」という姿勢を見せれば、やや不機嫌な顔はされたが無理強いはされなかったので、織元も教室も、良心的だと言えるだろう。

でもねえ、やっぱり感覚が違うと思うよ。帯1本に何十万円も出すのが当然と言われたら、私は着物を着ることはないだろう。もっと普段着感覚で気軽に着たいんだよね。

そんなことを思いながら帰ってきて、駅前の和服のリサイクルショップに入ってみた。これからの練習や修了式式に袋帯が必要なのだそうだが、母が持っていたのでいまの私が使えそうなのは名古屋帯ばかりで、袋帯は振り袖用のきんきらきんのしかない。もうすこしシックなのが1本は必要なのだ。

店の人が勧めてくれた中にちょっとオシャレな紫系統の帯があった。ちょうど、セミナー用に持っていた自分の紬と合わせてみても、よく似合う。名古屋帯の中にも、紫系統の帯はない。リサイクルショップだが、小物はすべて新品だという。でも、親会社が問屋なので、お安くなっているとか。有名ブランドというわけではないが、デザイナーものでまあまあと思えるのが5万円だったので買ってしまった。どうせ1本いるんだし。

でも、家に帰ってから気がついた。身につけるものといえば、スーツやコートでも、5万円を越えるものは、ほとんど持っていないのだ。ジュエリーだって、買ったことはない。それが、帯1本に5万円。うーん。感覚が狂っている…。

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コメント

以前、隣に住んでいた方が着物屋さんで、1本30万円の帯を販売にこられたことがありました。もちろん、丁重にお断りしました。何ヶ月か経った頃に「あの帯、10万円でお分けします」といらっしゃって、帯の値段って一体?とものすごく疑問に感じました。
帯や着物は、大根やキュウリみたいに数多く売れるわけじゃないから、確かに利ざやを多く取らなくてはならないのでしょうけれど、原価に対して価格設定がものすごく高いのではないかと思います。
もっと手軽に買える値段だったら着物人口も増えるかもしれないなあと思うのですが……。

投稿: 京丸 | 2006/04/04 16:01

京丸さん、こんにちは。

呉服は問屋を何段階も通過してくるのと、売り方の効率が悪いので、高くなるのでしょうね。でも、それを打ち破ったのが、江戸時代の三井の商法だったのでは…。

手織りにかかる手間と技術力を考えれば、10万円とか20万円は仕方がないのかなと思います。でも、私は買わないなあ。それは、ブランド物のバッグを買わないのと同じ。

伝統工芸を残していくためには、裾野を広げていくとが大切で、そのための無料着付け講座だと思うのですが…勉強のためにいい帯を見せてくれるのはありがたいけれど、手ごろな価格の帯と着物のじょうずな買い方も教えて欲しいなあ(笑)。

投稿: meka | 2006/04/04 18:11

「着物一枚に帯三本」と言われるので、私も帯は喉から手が出るほど欲しいのですが、やはり値段が値段なので、新調にはなかなか手が出ません。
帯も着物も値段なんてあってないような感じらしくて、知り合いの知り合いの業者さんと話をしたときにも、同じものでも「(有名な)○○さんが着たのと同じ」とついただけで、桁が一つ上がったりということもあるようです。
それから仕立てる時にも、大店に頼むと中間マージンを取られるし、知り合いに直接頼むと時間はかかることはあっても破格でできるなんてこともあるようですね。
やはりこの世界、一見さんには厳しそうです。

リサイクルショップや骨董市なんかでも普段使いの着物・帯なら探せば安くていいものもありますよ。でも通販は気をつけて。安いと思って買うと、とんでもない粗悪品があったりします。

投稿: まりも | 2006/04/07 10:46

まりもさん、こんにちは。

先生がおっしゃるには、自分は何度も失敗していいものにたどり着いたので、生徒さんには最初からいいものを勧めたいというのですが、やっぱりちょっと違う気がします。自分で買って失敗も重ねていかないと、買い物じょうずにはなれないわ。でも、30万円の失敗はできないわ~(^^;)。

恐ろしいことに、生徒さんが持ち込んできた100万円で買った帯が、実はニセモノということが、ときどきあるそうです。

投稿: meka | 2006/04/07 12:04

はあ~、100万円の偽物ですか。わかったときのショックは大きかったでしょうね。

それと、あと和装をどんな用途で着るかということも大きいでしょうね。
立派なパーティとか、格調高いお茶会とか、そういうところに着るのなら上等なものでないとまずいでしょうが、普段に着るにはあまり上等すぎると着物は重たくて、帯は堅くて締めにくくて・・・ということもあります。
この辺りは洋服と一緒ですね。やっぱり普段に着るにはカジュアルなものの方が楽だし、お値段も手頃。

投稿: まりも | 2006/04/07 18:02

まりもさん、こんにちは。

はい、やはり普段何十万円もの帯をしていると、汚れないか、どこかにひっかけないかと落ち着かないでしょうねえ。

>普段に着るにはあまり上等すぎると着物は重たくて、帯は堅くて締めにくくて・・・ということもあります

これは、先生や織元さんの意見はちょっと違っていて、本物の手織りの帯は軽くて締めやすくて、普段からこれを使っていると本当に楽だというのです。

帯は絶対にさわって確かめなさいと言われて、たくさんさわらせてもらったのですが、確かに高級の手織りの帯は、軽くてしなやかでした。

今日、風呂敷を買いに行った呉服屋さんにも30万円ほどの帯があって、さわらせてもらったのですが、やはり軽かったです。

でも、今日、別の織元の帯を見て、呉服屋さんの話を聞いて、先日のセミナーの話はとても勉強になったけど、やっぱりあそこで買わなかったのは正解ではないかと思いましたわ。帯の質もそうですが、自分の持っている着物に合わすにはどんな帯がいいかとか、どんな場面に着ていくからこういうデザインにしようとか、そういう見極めができるようになってから、自分が本当に好きなデザインのものを買うべきなので、確かにあそこで勧めてくれた帯は質もデザインも最高かもしれないけれど、自分にとって必要かどうかはわからない。

まあ、かといって数十万円の帯を買う気には、まだまだなれませんけどね(^^;)。

古着市などで、掘り出し物を買えるような目を養いたいものです。

投稿: meka | 2006/04/07 18:43

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