« 洗濯機を一部リニューアル | トップページ | 守屋前事務次官って »

2007/10/18

『あなたの話はなぜ「通じない」のか』

あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)
山田ズーニー著

コミュニケーションがなぜうまくいかないのか、どうやったら糸口が見つけられるのかを書いた本。なかなか適確なところをついていて、予想以上に面白かった。

なぜ話が通じないかという点で、著者は、まず人が話を信用するかどうかは「メディア力」に依存するという。信用できそうな人の話は話を聞く前から半分信じているし、信用できない人の話は、はじめから「どうせいい加減なことを」と思って聞いている。また、偉そうで感じが悪いヤツと思ったら、話の内容にかかわらず、耳を貸そうとしない。

人に話を聞いてもらうためには、まず自分の「メディア力」をあげる必要があり、「この人の話は信頼できる」と思ってもらう必要があるということだ。

また、「意見」には反発しても、「問い」なら共感できるという。これにも、なるほどなあと思う。

主に職場のコミュニケーションに例えて話が進んでいるが、これは、ネットでのコミュニケーションでも、あてはまるだろう。私の経験上、ネットでトラブルが起こる原因の多くは、「メディア力」についての考え方のズレにあると思うからだ。例えば、「友達はいつも自分の言うことをちゃんと聞いてくれるのに、ネットでは話をちゃんと聞いてくれない」なんていう人がいる。当たり前だろう。友達だから、つまらない話でも聞いてくれているのだ。

しかし、メディア力を高めることが大切だとわかっても、そう簡単にはいかないんだよね。

|

« 洗濯機を一部リニューアル | トップページ | 守屋前事務次官って »

コメント

おはようございます。
たしかに、その「メディア力」をあげる方法を書いてくれなきゃ。
また、人を上手にだませる詐欺師は「メディア力」をあげる方法を知っているということ?だろうか?

投稿: ヤマシュウ | 2007/10/19 06:44

ヤマシュウさん、こんにちは。

いえ、そのメディア力を上げる方法もいくつか書いてあって、そのひとつが「意見を言うのではなく、問いを投げかけて共感を呼ぶ」というものなんです。例えば「Aを実行するためにはBでなければだめだ」と言って、その理由を論理的に説明するよりも、「Aを実行するには、何が必要だと思う?」という問いをまず共有することからはじめようということですね。

ただ、こういうコミュニケーション力を実際に発揮できるようになるには、それなりの技術や工夫が必要で、方法論を知ったからといって、簡単にできるわけではないと思うんですよ。本の中のエピソードで、著者は簡潔に書いた方がいいとわかっていても、最初の頃は長い文章でしか説明できなかったのが、3年経ったら簡潔に書けるようになっていたという体験を書いていますが、それが現実ですよね。

それから、最初に自分の気持ちをまげて人のご機嫌取りをして目的を達成したときのむなしさを、著者は書いています。自分をまげてご機嫌取りをすることがコミュニケーションではないということですね。それが、見事にこの本での著者のメディア力をあげているように思います。

仕事でのおつきあいですと、ある程度自分の意志をまげなければいけないこともあるかもしれませんが、ネットのように自由な人間関係ですと、一生懸命メディア力をあげる努力をしたい相手か?という点も、出てくると思います(^^;)。本心にさらかって、誰にでも愛想よければ、詐欺師になっちゃいますから。

詐欺師というのは、メディア力をあげるプロなんでしょうね。有能な営業マンもそうだろうけど、メディア力をあげたうえで、相手に役立つ物を売るのが営業のプロ、相手に損害を与えて奪い去るのが詐欺師といったところでしょうか。

投稿: meka | 2007/10/19 13:44

なるほど~。色々と難しいものですね。

投稿: ヤマシュウ | 2007/10/19 21:55

ヤマシュウさん、こんばんは。

人間って、なんでこんなに複雑なんでしょうね。でも、何もかも単純で簡単で悩みもなかったら、生きていてもつまらないのかも。

投稿: meka | 2007/10/21 00:01

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/26667/16800150

この記事へのトラックバック一覧です: 『あなたの話はなぜ「通じない」のか』:

« 洗濯機を一部リニューアル | トップページ | 守屋前事務次官って »