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2010/08/31

『【10歳若返る!】「インターバル速歩」の秘密』

 「インターバル速歩」とは、速歩と普通のウォーキングを、メリハリをつけながら交互に行うという運動法だ。歩くだけではどうかなと思ったけれど、高齢者や、極端な運動不足だった人には、けっこうよさそうだ。手軽にできるし、単純に歩くだけよりも楽しそうなのがいい。

50代くらいまでの健康な人なら超スロージョギングをお勧めしたいが、ちょっと自信がないという人も、こちらでまず足慣らしというのもいいだろう。

最後のところで、運動がなぜ必要かについて、医学的な解説も参考になった。

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『いじめの直し方』

「元気も、勇気もいらないし、きみが変わる必要もない。」と帯にある。

いじめには起こりやすい仕組みがあるということ。そして、いじめる人やいじめられる人を変えるのではなく、その仕組みを変えることで、いじめを解決できるということ。この考え方は、正しいし、とてもいいと思う。どういう仕組みでいじめが起こりやすいかという話も参考になるし、面白かった。

ただ、この本に書いてあるような解決方法は、子どもにはとうていできないだろうと思う。警察に訴える? そんなことをするにはとんでもない大きな「勇気」が必要だし、下手にやっても相手にされないかもしれない。何とかいじめに対処しようとしてこの本を手に取った子どもは、がっかりするだろう。

むずかしいかもしれないが、もっと現実的な対処法をしめせなかったのだろうか。例えば、「外部の人間の目に晒すこと」なのであれば、まずは警察ではなく、スクールソーシャルワーカーや、それに近い相談窓口を紹介することなどだ。親戚の人や近所の大人でもいい。

スクールカウンセラーは、子どもに働きかけることでトラブルを解決しようとするが、スクールソーシャルワーカーは、環境に働きかけようとする。そういう視点で、スクールソーシャルワーカーの導入が試験的にはじまっているのではないのかな。実際の数はまだ少ないが、そういう話も説明してほしかった。

いじめを心配する大人にとっても、中途半端な内容になっていると思う。先生や親にとって、いじめを起こしにくくするために、もっとわかりやすくて具体的な対処法の提案があってもよかったのでは?

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2010/08/25

『トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか』

 私は高山にはほとんど登らないが興味はある。昨年の遭難の報道を見て、震撼した。なぜ、比較的安全なはずの夏山で、しかもツアー登山で、18名中8人という多くの人が亡くならなくてはならなかったのか。

 この本は、生存者にインタビューしてできるだけ当時の状況を再現した上で、多様な専門家の意見も加えている。1ライターとして、よくできた本だと思う。

 けっきょくわかったのは、低体温症の危険と、それがかなり経験がある登山者の間でさえも、あまり知られていないという事実だ。また、詳しい人が連れて行ってくれるはずのツアー登山のあやうさも、浮き彫りになっている。

 高山には、平地にない魅力がある。しかし、それは平地と同じではない危険な場所だということだ。知識がなければ、あっという間に生命の危険に脅かされるかもしれない。登るのであれば、ひとりひとりが、もっとそのことを自覚しておくべきなのだと思った。

 登山する人は、できるだけ読んで欲しい本。

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