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2010/08/31

『いじめの直し方』

「元気も、勇気もいらないし、きみが変わる必要もない。」と帯にある。

いじめには起こりやすい仕組みがあるということ。そして、いじめる人やいじめられる人を変えるのではなく、その仕組みを変えることで、いじめを解決できるということ。この考え方は、正しいし、とてもいいと思う。どういう仕組みでいじめが起こりやすいかという話も参考になるし、面白かった。

ただ、この本に書いてあるような解決方法は、子どもにはとうていできないだろうと思う。警察に訴える? そんなことをするにはとんでもない大きな「勇気」が必要だし、下手にやっても相手にされないかもしれない。何とかいじめに対処しようとしてこの本を手に取った子どもは、がっかりするだろう。

むずかしいかもしれないが、もっと現実的な対処法をしめせなかったのだろうか。例えば、「外部の人間の目に晒すこと」なのであれば、まずは警察ではなく、スクールソーシャルワーカーや、それに近い相談窓口を紹介することなどだ。親戚の人や近所の大人でもいい。

スクールカウンセラーは、子どもに働きかけることでトラブルを解決しようとするが、スクールソーシャルワーカーは、環境に働きかけようとする。そういう視点で、スクールソーシャルワーカーの導入が試験的にはじまっているのではないのかな。実際の数はまだ少ないが、そういう話も説明してほしかった。

いじめを心配する大人にとっても、中途半端な内容になっていると思う。先生や親にとって、いじめを起こしにくくするために、もっとわかりやすくて具体的な対処法の提案があってもよかったのでは?

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