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2010/08/25

『トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか』

 私は高山にはほとんど登らないが興味はある。昨年の遭難の報道を見て、震撼した。なぜ、比較的安全なはずの夏山で、しかもツアー登山で、18名中8人という多くの人が亡くならなくてはならなかったのか。

 この本は、生存者にインタビューしてできるだけ当時の状況を再現した上で、多様な専門家の意見も加えている。1ライターとして、よくできた本だと思う。

 けっきょくわかったのは、低体温症の危険と、それがかなり経験がある登山者の間でさえも、あまり知られていないという事実だ。また、詳しい人が連れて行ってくれるはずのツアー登山のあやうさも、浮き彫りになっている。

 高山には、平地にない魅力がある。しかし、それは平地と同じではない危険な場所だということだ。知識がなければ、あっという間に生命の危険に脅かされるかもしれない。登るのであれば、ひとりひとりが、もっとそのことを自覚しておくべきなのだと思った。

 登山する人は、できるだけ読んで欲しい本。

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