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2011/05/02

『電気自動車が加速する!』

電気自動車(EV)と燃料電池車(FCV)について、その仕組みとこれまでの開発の流れ、問題点などについて、詳しくまとめた本。2009年4月の発行で、本書では開発中とされている日産は昨年リーフを発売するなどごく最近の情報は載っていないが、大きな流れには変化はないので、内容は古くなっていない。技術的な話はとっつきにくいところもあるが、かなりていねいに説明されているので、高校生レベルの理科の知識があれば、よく読めばじゅうぶん理解できると思う。むしろ、科学技術に興味がある一般人には、とても面白い。

節電ムードの中で電気で走る自動車を敵視する人もいるようだが、それはEVやFCVについてよく知らないからだろう。エネルギーを使い放題にできない時代になればなるほど、EVやFCVは役立つし、力を入れて発展させなくてはならないと思う。

電力が不足するからと行って、ガソリンを使い放題にできるわけではない。電気自動車はブレーキの回生エネルギーを利用できるし、アイドリングは存在しない。エネルギーを無駄遣いせずに大切に使うことができる。

しかもバッテリーで駆動するので、いま問題になっている電力のピーク時供給を増大させない。風力、太陽光などの不安定な電力供給でも、利用できる。また、停電時に非常用電源として使える大容量バッテリーがあちこちの家庭にあるというのは、家庭の危機管理のためには、いいことだ。

低速時にもスムーズにパワーを発揮できること、静かな車内環境など、運転する側からも大きな魅力があり、人にやさしいクルマになれると思う。価格やバッテリー性能の面など、解決していかなくてはならない問題はあるが、新しい技術が実用化されていくのは、わくわくする。

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コメント

こんにちは!
>新しい技術が実用化されていくのは、わくわくする。
同感です。
今走っている内燃機関を搭載した車も、モーターと置き換えることで電気自動車にできるようなキットができないかな〜。なんて、思ったりもしています。

投稿: ヤマシュウ | 2011/05/04 05:57

>ヤマシュウさん

いいですね! バッテリーの問題が解決すれば、改造したい人はたくさん出てきそう。

投稿: umekata | 2011/05/04 12:07

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