2011/06/08

ジパング展

つれあいが「よかった」というので、月曜日に日比谷に取材に行った帰りに行ってみた。日本橋高島屋で開催中の「ジパング展」。

特に現代美術に関心がない人でも、きっと楽しめる。アートというのは自由に見ていいとすると、ちょっと趣味的なマンガ的な感覚で見ていいのじゃないだろうか。

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2011/05/07

ボストン美術館浮世絵名品展

昨日、千葉市立美術館『ボストン美術館浮世絵名品展』に行ってきた。

浮世絵の展示は増えてきているが、これほどゴージャスなものが、これほど大量に展示されることは珍しいのじゃないだろうか。保存状態がよく、色が鮮やかで、線の1本1本がくっきり見える。とても江戸時代のものとは思えない。

明治時代の外国人は、これと同様か、もっと鮮やかなものを見たから、感激したのだろう。もし、古ぼけて色あせたものしか見たことがなかったとしたら、浮世絵のイメージががらっと変わるに違いない。

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2011/05/01

そして、写楽展

今日から始まった東京国立博物館の写楽展に、朝一番に行く。少し早めに着いたのだが、すでにかなり並んでいた。

最初のほうは、写楽までの浮世絵の流れという感じで、他の絵師の浮世絵が並んでいた。浮世絵の流れなどはだいたいはこれまでに見聞きしているので、人山ができていたこともあり、パス。写楽と他の絵師が描いた同じ役者を比較しているあたりから見たのだが、まだ人が少なくて、じっくり見ることができた。

同じ役者を描いたものは、特徴は共通しているが、写楽の絵は個性を強調しているように見える。

保存状態がいいものとよくないものを並べたコーナーがあったが、保存状態がよいものは、本当に色がきれい。保存状態が悪いものを見て浮世絵を判断してはいけないと思う。ミュージアムショップではアダチの復刻版を売っていたが、刷り立てはさらに鮮やかだ。

その後は、時代順にほぼすべての写楽の浮世絵を並んでいる。わずか10ヶ月くらいの間なのだが、どんどん変わっているのがよくわかる。これは、見応えあり。

Oct

常設展では、小袖や鍋島の皿が気になった。さざえをかたどったという兜が面白い。

ここでは、撮影禁止マークがついていない展示品は、写真撮影できる。蛸の根付けがかわいかったので、撮ってみた。

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2011/04/30

美術展、いろいろ巡り

連休明けまでにやっておかなくてはいけないこともいろいろあるが、5月8日までの美術展は平日に行っておいた方がいいだろうということで、4月28日に東京国立近代美術館の岡本太郎展へ行く。ここへはもっと早くに行けないこともなかったのだが、人気のアートピースコレクションが品切れということなので、復活するまで待っていたのだ。

Kappa

10時過ぎに行ったら、会場前に人の列。入場待ちかと思ったら、アートピースコレクションを買う列だった。1日三千個限定、1回並んで2個までというので、とりあえず入場前に並んで1個購入。8種類あるが、ガチャポンなので何が出てくるか選べない。あとで調べたら、他の日に先に行ったつれあいが買ったのと同じ河童だった。8種類揃えようとすると何千円かかるかわからないので、双子河童でいいことにする。

肝心の展示だが、入ってすぐの彫刻作品の部屋は圧巻。その後の絵画も見応えがあった。ただ、つれあいの話だと、川崎の岡本太郎美術館と表参道の岡本太郎記念館にある作品がほとんどで、見覚えがない作品は少ないとのこと。まとめて見られたし、グッズやしかけを楽しめたが、見損なっても川崎と表参道に行けば作品自体は見られそう。

ところで岡本太郎展に行ったら、同じチケットで入れる常設展もぜひ見ておきたい。これもつれあいに教えられて何度か見たが、今回も大変に見応えがある作品がずらり。

残り少ない平日を活用しようと、そのまま木場の東京都現代美術館へ。

5月8日までの田窪恭治展は、フランスの「林檎の礼拝堂」と四国の金刀比羅宮の再生プロジェクトについて、試作や写真で紹介しようというもの。私はよく知らなかったのだが、昨年、金刀比羅宮には伊藤若冲を見に行って、現物を見た。やっぱりこういうプロジェクトは現場で見るのがいい。林檎の礼拝堂も現物を見たいなと思うがフランスまでは行けないなあ。

MOTでもうひとつの目当ては5月8日までの展示のMOTアニュアル2011世界の深さのはかり方 という展示。これも、先に見に行ったつれあいが、面白かったからぜひ見るといいとのこと。確かに、面白い。壁にティッシュがボルトで打ち込まれていたり、細い糸が部屋一面に張り巡らされていたり。普段、現代アートにあまり関心がなくても楽しめると思う。

翌日、震災で延期されていた五百羅漢展が29日から開催されるというので、江戸東京博物館へ。9時半開場ということだったが、9時25分くらいに行ったらもう開いていた。入り口のところから見始めてふと少し先を見たら、人があまりいない。10枚くらいをあとで見ることにして飛ばして先に行ったら、他の人がほとんどいない状態で、ガラスにへばりつくようにして、じっくり見られた。最近、テレビ番組などで紹介されて気になっていたのだが、これはすごいわ。細かいところまで書き込まれた迫力がある絵の数々に、満腹状態になった。これは7月3日までやっているけど、とってもお勧め。

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2008/05/07

市川市東山魁夷記念館

この前、皇居で走っていて、道路の向かい側の国立近代美術館で東山魁夷展をやっているのが、気になっていた。でも、人があふれているのにわざわざ行くこともないかと思っていたところで、ちょっと前に中山法華経寺の近くに市川市東山魁夷記念館ができていることを思い出して、昨日、はじめて行ってみた。

中山法華経寺へは往復約6kmで、遠出はしたくないけれど、家の近くをぐるぐる回るのに飽きたときに、ちょっと走って行くのに手頃な距離にある。東山魁夷記念館も、走りやすい道を選んでいけば2.5kmくらいで、ほどほどの距離だった。

ただ、東山魁夷画伯は戦後長らく市川市に住んでいたそうだが、絵の多くは長野県に寄付してしまった。おかげで善光寺の隣にすばらしい美術館が建っているが、市川市には、それほど絵はないはずだ。以前、図書館の2階に小品を展示してあったが、たいしたことはなかった。たぶん、こちらの展示室もそれほど大きくはないだろう。1回500円の入場料は、おそらくもったいない。もったいないけど、せっかく走っていったのに、入らないというのも、面白くない。ということで、なんだか矛盾しているようだけど、2000円で年間パスポートを購入する。まあ、年に8回くらい展示替えをするようだし、ちょこちょこ走っていったついでに絵も見るのなら、じゅうぶんもとは取れるはず。10回行けば、1回200円だものね。

展示室は、思った通りとてもコンパクトで、やはり1回500円ではちょっともったいないかなと思うけど、ちょっとした発見もあって、ぶらっと立ち寄るにはいい感じ。特別展で、東山画伯の岳父、川﨑小虎画伯の小品展をやっていた。梟の絵が、かわいかった。

帰りに、久しぶりに中山法華経寺も回ってみる。こちらは日蓮宗の総本山で、はでな色彩の五重塔が面白い。中山法華経寺まで同じ道を行って帰ってくるのは面白くないが、記念館も回るとアップダウンもあるし、散歩ランコースには手頃だろう。

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2007/09/08

「金比羅宮書院の美」展

東京芸大美術館で行われている「金比羅宮書院の美」展に行ってきた。そういう展覧会をやっていることも知らなくて、チケットをいただいたので何気なく行ったのだが、行ってよかったー。

実は昨年、取材で高松に行ったときに、金比羅さんに詣でて、今回展示されている円山応挙の絵などを見ている。いい絵だったけど、この前見たし…というのがあったのだが、全然違った。というのも、金比羅さんでは、部屋に描かれたふすま絵を、廊下から眺めることになる。今回はガラスはあるがふすまの形に並べられた絵を部屋の中に入っていく感覚で間近に見られるわけで、迫力が違う。半分口をあげて鳴いているような鶴も、虎というより猫っぽくてかわいい虎も目の前でたっぷり鑑賞できた。

それに伊藤若沖の花丸図は、昨年行ったときには、いたみの激しい奥書院にあるため、公開予定はないとのことだった。もっともこのときは伊藤若沖の存在すら知らなかった。絵はがきやポスターになっている写真を見ていっぺんに魅せられてしまったのだが、この本物を見る機会はないのではないかと思っていたのだ。

今回、その一部、ふすま4枚分だけだが展示されていたのだが、やっぱり素晴らしかった。細かい筆遣いでいろいろな花が生き生きと描かれている。

ところで、このふすま絵は、奥書院の部屋の一面に花が描かれているという。最初展示場に入ったとき、両側に絵があったのですべて展示されているのかと思ったら、4枚を除いた残りは、複製だった。その複製が、写真をキヤノンのカラープリンターで印刷したというのだから、またこちらもすごい。よく見ると本物に比べて迫力が違うが、薄暗い証明のもと、ぱっと見ただけでは、わからない。印刷技術の進歩に驚いた。

入場するときに30分待ったが、中はそれほど混雑していなかった。ありがたやと思って見ていたら、だんだん混んできた。もう一度前のも見たいけど、人をかき分けてもどるのは大変そうだと思っていたら、出口と入り口が一緒になっていた。これ幸いと、2度目を回る。気に入ったところだけ重点的に見たが、前に見落としていたものもじっくり見られて、ラッキー。また出口に戻って来たので、また最初から回る。あわせて3回も回ってしまった。

この展示会は、明日9日まで。気になる人は、がんばって見てきてください。

追記:東京芸大美術館には何も書かれていなかったが、念のために金比羅宮のサイトで調べたら、10月から来年1月まで金比羅宮、来年4月から6月に三重県立美術館、来年10月から12月にパリのフランス国立ギメ東洋美術館で展示があるそうだ。

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2006/07/30

東京博物館で伊藤若冲を見る

昨日、先日金比羅山で知った伊藤若冲を見に、東京国立博物館に行ってきた。

ううむ。面白い。卵のような鶴の絵や、モザイクみたいな南国の動物の絵。どれも絵と言うよりも図案のようで、伊藤若冲という人は、デザイナーのセンスがあったのかなあ。

鷹や鶏の目つき、どこかで見たことがある。そうだ、マンガだ。ちょっとずっこけた感じで世の中を斜に見ている動物の視線。少女漫画でよくあるよね。

伊藤若冲とは、現代にいれば漫画家になったのかも。

鳥獣戯画は世界最古の漫画と言われているらしいけど、日本のMANGAが世界的になったのには、長い伝統の成果かもしれない。

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2006/07/21

伊藤若冲

雨の中をわざわざ金比羅さんに行ったのは、円山応挙の絵があるからでもあった。応挙の絵にそれほど思い入れはないが、生き物の絵には存在感があって見応えがあるという記憶がかすかにあった。今回、表書院で見た寅の絵も、いまにも飛び出して来そうな筋肉のもりあがりと躍動感。応挙が寅を見たはずがない。どうしてあんなに生き生きと描けるのかと思ったら、猫をモデルにしたのだそうだ。「だから、かわいいでしょ」と、受付の女性。確かに、愛嬌があって、寅にしてはかわいい。

しかし、そこでとんでもなくひかれる絵を見た。ただし、複製で。公開されていないのだ。

奥書院には、江戸時代の画家伊藤若冲の「百花図」がある。数年前に120年ぶりに公開されて話題を呼んだが、いまは非公開とか。ただ、そのときに制作されたポストカードとポスターが受付で売られていて、華やかでリアルな花の絵に魅せられてしまった。

そもそも花の絵をタイルのようにずらりと壁面に並べるという発想が江戸時代の日本画家としては、ユニークだと思う。金箔の背景に鮮やかな色彩でグリグリと存在を主張する花々のあでやかさ。

名前はおぼろげに聞いたことがあるような気もするが、そういう画家の存在はこれまで意識していなかった。帰ってからネットで調べてみたら、なんと、いま、上野の国立博物館で展覧会をやっている(プライスコレクション 「若冲と江戸絵画」展)。これは、見にいってみなくては。

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2006/07/01

プラド美術館展

地下鉄の広告で気になっていた東京都美術館のプラド美術館展が、明日までだというので、お茶の水女子大の公開講座の後、上野に回って見てきた。

人が多かった…。プラド美術館の絵は質が高いが、「これとこれとこれ!」と焦点を絞るような名作はそれほどなく、じっくりのんびり見るのに適していると思うのだが、これだけ人が多いと、のんびり見るどころじゃない。それでも、押し合いへし合いというほどでもないので、適当に人混みをかき分けながら、気に入った絵だけを念入りに見て、はやばやと退散。こういうときには背が高いのは、利点で人の頭越しにでも観賞できるのだけど、度が弱い眼鏡しか持っていないので、細かいところはわからない。オペラグラスを持って行けばよかったかも。

海外旅行は3回しかしていないのだが、1回目はヨーロッパ周遊で3回目はスペイン・イタリアだったので、実はマドリッドのプラド美術館には、2回行ったことがある。有名な十字架を背負ったグレコの絵には、3度目のお目見えということか。グレコの絵は、はじめて見たときは、新鮮に感じて好きだったのだが、今回は、あまり何も感じなかった。フェルメールの魔力には、ちょっと及ばない。キリストの指先が細くて女性的なのにも、なんとなく悲しみよりも喜びの表情に見えるのにも、違和感がある。

今回は、宗教画よりも王族の肖像画に興味をそそられた。特に、父王をなくしたあとの喪服の王女様が、顔の造作は、まあハプスブルク家だからあごがはっているのだが、りんとして気品があって、美しかった。

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2006/01/05

またまたフェルメール

美々姉さんの日記で、神戸にフェルメールが来ていると知ったので、正月休みの間に見てきた(オランダ絵画の黄金時代 アムステルダム国立美術館展)。震災後に建て替えられた県立美術館に行くのは初めてだ。立派なものができているなあ。

数点のレンブラントと、日本ではあまり知られていない他の作家の絵画も楽しめた。オランダでは、絵画は貴族からの注文製作ではなく、市場に出て市民の間で売買されていたという。それなりにアピールがある絵が多い。

さて、フェルメールの『恋文』は、思った通り、最後の最後、出口の近くに展示してあった。他の作品と比べると、かなり小さな絵だ。ぱっと見では特異性は感じなかったので、フェルメールの魔力もこれまでかと思ったのだけど、どうしてどうして。数秒見ている間に、しっかりつかまってしまった。

暗くごちゃごちゃした前景に比べて、はっとするほど明るい光が差し込んだ室内。中央にマンドリン(?)を抱えた若い女性が、手紙を渡されて驚いた顔。白目がいやに気になる。手紙を渡した使用人らしい中年女性の暖かく、でもちょっぴり面白がっているような表情。きらりと光る耳飾りや家具の金具。床のタイルの模様。あちこちと視点を移している間に、絵の前から離れられなくなってしまったのだ。

他の画家の絵は、ぱっと見て「ふうん。きれいだな」とか「ははあ。面白い」と思っても、自然に身体が移動していくのに、どういうわけかフェルメールの絵の前に立つと、意識しないとそのまま突っ立ってぼーっと見ていることになる。ちょっと見、そんなに印象的な感じはしないのに、なんとも不思議だ。そして、この魔力は、複製画では、絶対に起こらないのも不思議。

「そんなに好きか?」と言われると、「よくわからない」としか答えようがないのだけれど、フェルメールの生の絵には、何か魔力があるのは確かだ。

それにしても、生の威力というのは、面白い。でも、絵は多少古びても生で見られるけれど、音楽はそうはいかない。もしタイムマシンがあったなら、フルトヴェングラーの『運命』を生で聞いてみたい。

注:この展覧会は、1月15日までしかやっていない。興味がある方は、お早めに

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